MUJI 電子レンジ一体型オーブンを使用した実践ログ
本記事は、私が初めてバスクチーズケーキを作った際の記録である。
完成度を誇ることが目的ではなく、設備や材料に制限がある状況下でも再現可能なプロセスを整理することを目的としている。
1. 制作条件と前提
今回の制作には、以下の制限条件があった。
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使用機器:MUJI 電子レンジ一体型オーブン(オーブン機能)
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安定して使用可能な温度:210℃
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粉類:薄力粉なし(強力粉のみ)
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配方方針:低カロリー(砂糖と代糖を半量ずつ使用)
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サイズ:小型(約 4〜5 号)
一般的なバスクチーズケーキの条件としては理想的とは言えないため、各工程で調整を行った。
2. 配方と生地作りの方針
今回の生地作りにおける基本方針は以下の通り。
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泡立てない
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空気を含ませない
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滑らかさのみを重視する
粉類については、強力粉を 4 g のみ使用した。
これは構造の最低限の安定を確保しつつ、グルテン形成の影響を最小限に抑えるためである。
高温・短時間焼成という条件下では、食感への悪影響は見られなかった。
3. 焼成設定と工程判断
初期設定

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温度:210℃
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時間:28 分
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モード:オーブン(十分な予熱を実施)
28 分終了時点で、表面は濃い焼き色になっていたが、バスク特有の焦げ斑点はまだ弱かった。
調整工程:仕上げの焼き色付け
MUJI オーブンは上火が比較的弱いため、短時間の追加焼成を行い、表面のカラメル化を促した。
判断基準は時間ではなく、表面の色変化とした。
不規則な濃色の焦げが現れた時点で加熱を終了した。
4. 焼成後の状態
焼成直後の状態は以下の通り。
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表面:全体的に濃色で均一、ひび割れなし
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側面:金色で、クッキングシートから自然に離れている
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中央部:明確に沈下(想定内の挙動)
これは、外側が十分に焦化し、内部が完全には凝固していないバスクチーズケーキの特徴と一致している。
5. 冷却と安定化
焼成後すぐには切らず、以下の工程を経た。
室温で 30〜40 分放置
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その後、冷蔵庫で最低 2 時間冷却
冷蔵後、生地はより安定し、食感も落ち着いた。
6. 結果と考察
本条件下において、以下の点を確認できた。
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バスク特有の焦化表面が形成された
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内部は柔らかさを保ち、乾燥や粉っぽさはない
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強力粉を少量使用しても、食感への影響は限定的
重要なポイントは以下の通り。
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焼成時間よりも表面の色を優先する
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低温長時間より高温短時間が有効
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材料条件の一部逸脱は致命的ではない
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停止判断は「少し焼き過ぎかもしれない」と感じる瞬間が適切
7. まとめ
本実践を通じて、設備や材料に制約があっても、
**バスクチーズケーキの本質(表面焦化と内部未凝固のバランス)**を理解していれば、十分に再現可能であることが確認できた。
今後は、流動性や焼き色の強さを微調整しながら検証を続けたい。
(追記)カロリー概算(低カロリーバージョン)
本制作では、味や食感を大きく損なわない範囲で、全体のカロリーを抑えることも目的の一つとした。
以下は、本レシピに基づくケーキ全体のカロリー概算である。
※ 数値は一般的な栄養成分情報および本制作時の使用量を基準としている。
カロリー計算の前提条件
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白砂糖(しろざとう):25 g(約 4 kcal / g)
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代糖(だいとう):25 g(0 kcal として計算、赤藓糖醇系を想定)
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ギリシャヨーグルト:72 kcal(本制作で使用した総量)
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クリームチーズ:682 kcal(本制作で使用した総量)
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卵(たまご):2 個(約 70 kcal / 個)
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強力粉(きょうりきこ):4 g(約 4 kcal / g)

